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ふくおかの水産加工場を訪ねて

魚介の旨さを知り尽くした水産のプロたちの加工現場をリポート!

第10回 有限会社 進藤商店

老舗『進藤商店』と共同で考えた
まったく新しいスパイシー干物
新感覚『カワハギパクチー』完成!

 美しい白砂の浜辺が広がる新宮海岸で、明治末期より美味しい干物を作り続け、今や全国にファンを持つ『有限会社 進藤商店』。今回はそんな『進藤商店』と、魚食を応援する福岡県公式サイト『じざかなび福岡』、そして《シティ情報ふくおか》がアイデアを出し合って開発した新しい干物『カワハギパクチー』が完成したということで、新宮町にある『進藤商店』の加工場にお邪魔しました。お出迎えいただいたのは、美味しい福岡の魚、美味しい干物のPRのために、全国を飛び回っている社長の進藤光代さんと専務の進藤美奈子さんです。

 幾度かのミーティングを重ね、毎度楽しみな試食も重ねながら、あーでもないこーでもないと、ようやく一つの商品が生まれました。その名も『カワハギパクチー』。カワハギの仲間である『ウマヅラハギ(フグ目カワハギ科)』を材料に、ベトナムの魚醤とレモンで味付けしたパクチーと、数種類のスパイスをプラスした、とてもスパイスリッチな新感覚の干物です。

 ミーティングでは、福岡県でよく獲れる『ウマヅラハギ』で、お酒の肴にピッタリな干物を!という我々の要望に、進藤美奈子さんからは地元産のパクチーを組み合わせてみたいという提案もあり、スパイシーでエスニックな香り豊かな今までにない新しい干物に仕上がりましたよ!

 それでは『カワハギパクチー』の製造工程を見せていただきましょう。加工場ではちょうど人気の『さばみりん』に使われているサバを手際よく捌いている最中でした。その隣で新鮮なパクチーを包丁で細かく刻む作業がはじまると、辺りにパクチーの爽やかな香りが漂いはじめます。

 きれいに処理され、3時間ほど乾燥室の中で干された『ウマヅラハギ』の身を網に並べ、そこにタイムやクミン、ローズマリー、セイボリーなどをミックスしたスパイスをまぶす。そして上からベトナム産の魚醤・ヌクマムソースとフレッシュレモンを絞って和えたパクチーを丁寧にのせて完成!

 さっそく炭をおこして試食タイム!脂もよくのり身離れも良い『ウマヅラハギ』。スパイスの香りもよく合い、本来コクのある『ウマヅラハギ』の味がさらに濃厚に。しかもふんわり柔らかく、干物なのに瑞々しい!この新鮮な食感は『進藤商店』だからこそできる高い技術によるもの。ご家庭のフライパンでも、焼くだけでこんなに美味しい魚料理ができあがります。ぜひ試してみてくださいネ!

 パクチーとスパイスを効かせた、まったく新しいスパイシー干物。『カワハギパクチー』1パック850円(数量限定)。ご購入は『有限会社 進藤商店』直売所、またはオンラインショップにて。

新宮海岸で干物を作り続ける『有限会社 進藤商店』。旬と鮮度にこだわった臭みのないふっくら柔らかい干物は全国で人気です。直売所には、みりん干しや辛子明太子など、常時30種類を超える水産加工品が揃ってます。

●有限会社 進藤商店
[住所]糟屋郡新宮町下府904-27
[電話]092-962-2222
[営業]09:00〜17:00(日祝日10:00〜16:00)
[定休]なし(盆正月のみ)
[HP]https://shindou-shouten.com/