【水産のゲンバ見聞記】
夏に食べたい旬の魚 豊前海のハモ入荷中

宇島漁港の目の前に建つ『うみてらす豊前』1階には、豊築漁協直営の直売所『四季旬海』があり、ここでは宇島の漁師たちが豊前海で獲ってきたばかりの魚介類を購入できる。なにより特徴は活魚が多いこと。店内の真ん中には大きな生簀があり、豊前海の多彩な魚介類が活きたまま販売されている。しかも魚初心者でもまったく心配なく、その場で魚のプロが締めて捌いた新鮮な魚を手に入れることができるのだ。


7月はちょうどハモ漁のピークで、どの生簀の籠にも元気なハモたちが組んず解れつ泳いでいた。店長の宇都宮靖士さんによると、大きさは300グラム程度の小さなハモから1キロ超える大きなハモまで、この時期なら500円〜1500円程度の手頃な価格で購入できるそうだ(価格は時期や漁獲量により変動する)。「ハモは小骨が多く、『湯引き』で食べるなら、骨が細い小さなハモを。天ぷらやフライにするなら、少し大きめの肉厚なハモをおすすめしています」とのこと。

試しに1匹買ってみた。血抜き、神経締め処理をした後、調理場で素早く捌いてくれる。開いたハモの身は専用の骨切りマシンでサクサクと高速骨切り…これがすごく速くて正確!さっきまで生簀で泳いでいたハモが、あっと言うまに切り身になってしまったではないか。

その日の晩酌は言わずもがな新鮮なハモの湯引きに、天ぷら、唐揚げ̶̶旬のハモをおいしく食べるなら、ちょっと足を伸ばしてでも豊前市まで行く価値はありそうだ。


1階には豊築漁協の直売所『四季旬海』。2階には『漁師食堂うのしま豊築丸』。さらに別棟『うみ小屋』もオープンして、おいしい豊前海の恵みを思う存分に堪能できるスポットだ。
うみてらす豊前
[住所]豊前市宇島76-31
[電話]0979-64-6717(四季旬海)
[営業]9:00~16:00(四季旬海)
[休み]火曜(祝日の場合は翌平日)
[交通]JR日豊本線『宇島』駅より車で4分

豊前市の水産品、農産品など、新鮮でおいしい食材がそろう道の駅。夏はハモの切身を購入できるほか、焼き鱧の旨味があふれる人気の万能だし『豊前海 黄金の焼鱧だし』は常時販売中。
道の駅 豊前おこしかけ
[住所]豊前市四郎丸1041-16333
[電話]0979-84-0544
[営業]8:00~18:00
[休み]なし
[交通]JR日豊本線『豊前松江』駅より車で4分