平成28年、福岡有明海漁業協同組合連合会では、福岡県の有明海沿岸で生産されるノリのブランド名を『福岡有明のり』と命名した。「『福岡有明のり』の特長は、食べるとパリッと歯切れがよく、口の中ですぐに溶け、ノリの風味や美味しさが広がる、自慢の逸品。そんなおいしいノリが福岡県で生産されていることを多くの人に知ってもらいたい」と有明海漁連の西田裕一さんは語る。

『福岡有明のり』の一番摘みは定番の人気商品

生産者のノリ養殖へのこだわりが『福岡有明のり』の味を高めている

有明海漁連では『福岡有明のり』ブランドで数多くの商品を開発。有明海漁連の他、柳川市内のお土産店や福岡県内各地で取扱店舗を増やしている。最近では、福岡市の警固神社で、『福岡有明のり』の最高峰『神の手仕事』が取り扱われるようになったと話題になった。『神の手仕事』は、令和３年に商品化され、毎年一番初めに収穫される貴重な一番摘みの中からさらに厳選に厳選を重ね、全体生産量13億枚のうち、わずか０.００１％という超希少なノリ！有明海の類い稀な自然環境だからこそ生み出される、まさに神さまが作ってくれた究極の贈り物。警固神社でも参拝の記念やお祝いの返礼品に最適と好評だ。

警固神社に設置された『神の手仕事』のコーナー

知名度も徐々に広がっていく中、令和４年には関東首都圏の飲食店で『福岡有明のり』を使った特別メニューを提供する『福岡有明のりフェア』が開催された。「蕎麦屋さんで作っていただいた『福岡有明のり』を使った『花巻そば』が好評でした」と西田さん。通常『花巻そば』は温かいそばに、ちぎったノリを花びらのように散らす。しかし『福岡有明のり』は柔らかくつゆに溶けやすいので、全形ノリをそのまま載せた。見た目のインパクトがあり、つゆに溶けたノリの風味も最後まで良かったという。

関東の『福岡有明のりフェア』で提供された『花巻そば』

今回の地魚バトルでも多くの店に『福岡有明のり』を使った限定料理を提案していただいている。アイデアいっぱいの料理を、この機会にぜひ食べに行ってみてほしい。柳川よかもん館福

『福岡有明のり』のPRに取り組む西田裕一さん